福井城
【続名城:No.137】

中部地方

松井秀喜ベースボールミュージアム の続きとなります。
佐松井秀喜ベースボールミュージアムを見学した後、バスに乗って約20分で小松駅に到着。その後、新幹線に乗って約25分で福井駅に到着。そこから、約10分掛けて歩いて行くと・・・。

福井城に着きました!
近くの歴史ロードから「巽櫓跡」と「多聞櫓跡」が見えたので撮りました。

簡単な歴史解説

安土桃山時代(柴田勝家による築城)

越前国は長きに渡って朝倉氏が支配していましたが、
1573年に織田氏との戦いに敗れ滅亡してしまいます。
その後、越前国内に一向宗を中心とした一揆が発生しますが、
織田氏家臣・柴田勝家率いる織田軍によって鎮圧されます。
この功績により、柴田勝家は織田信長から越前国を与えられ、1575年に築城しました。

築城当初は「北ノ庄城」と呼ばれており安土城に匹敵するほどの
巨大な天守閣が備わった城でしたが、1583年に羽柴秀吉との戦いに敗れたことで
柴田勝家は自害すると共に火を放ったため、天守閣を含め多くの建造物が焼失してしまいました。

その後、丹羽長秀・堀秀政・青木一矩といった豊臣氏家臣が城主となりましたが、
1600年に起きた関ヶ原の合戦後は、徳川家康の次男・結城秀康が入城し
越前国を治めるようになりました。

江戸時代(結城秀康による再築城)

江戸幕府の成立によって越前国に越前藩が立藩すると、
結城秀康は藩主となり1601年に城跡に「北ノ庄城」を再築城し始めます。
その後、1604年に結城秀康は松平氏として名乗れるようになり、
その名前に相応しい城になるように全国各地の諸大名を集めて築城を行い、
2年後の1606年に完成しました。

そして、明治維新を迎えるまで越前松平氏の居城として、さらに福井藩の藩庁となりました。

また、1624年に福井藩3代目藩主であった松平忠昌は、「北ノ庄城」という名称の
「北」の字が「敗北」となり不吉だと「福居」と名称を変えました。
その後、城内にあった福の井(井戸)から「福井城」と改名し、
藩の名称も「福井藩」となりました。

現代まで

明治維新後の1871年、福井藩が明治政府に
解体の願い出をしたことで福井城は廃城となりました。
その後、陸軍省の管轄となりましたが、
1890年に松平茂昭によって買い戻され、
1893年には松平康荘によって「松平試農場」が造られ、
1921年に移転するまで利用されました。

利用後は、1923年に県庁舎が、1988年には県警察本部が移転され
県会議事堂も建てられ、公園として整備されました。

その後、2008年に御廊下橋が2018年には山里口御門が復元され、
福の井も整備されました。


現在でも県の中枢として機能しており、敷地内の天守台や福の井など
当時の遺構の見学することができます。
また、遺構はありませんが公園として整備されたことで
市民の憩いの場となっており、市民を含め多くの人で賑わっています。

他の写真

近くに「本丸跡」へ繋がる「御本城橋」が架かっており、その先には福井県庁が見えました。
なお、橋を渡った先にはかつて「瓦御門」と呼ばれる大きな門があったそうです。

福井城の「本丸跡」に着きました。
現在では、福井県庁と県警察本部が建っている他、
「結城秀康公像」もありました。

奥へ行ってみると、「天守台跡」への階段があり、登って撮りました。
なお、右側の「控天守台跡」は1948年に起きた大地震によって崩れており、当時の被害を後世に伝えるためにそのままとなっています。

そして、撮影した場所から右側を見ると「福の井」がありました。
この井戸が「福井」という名称の由来になっており、近くに行ってみると結構大きかったです。

その後、「天守台跡」に行きました。現在では広場のようになっており、天守閣の礎石だけが残っていました。

その後、「天守台跡」から降りて少し歩くと「山里口御門」にたどり着きました。
こちらも先ほどの「福の井」と同様に復元され、中は小さな資料館になっていました。

その後、「山里口御門」をくぐり抜けるとか「御廊下橋」に出ました。
こちらも復元となっており、誰もが行き来しやすいような造りとなっていました。

「御廊下橋」を渡った先は公園となった「二の丸跡」がありました。
そして、「二の丸跡」から「御廊下橋」と「山里口御門」が綺麗に見える場所がありました。。
この角度で見てみると、復元ですが立派で見応えがありました。

スタンプ設置場所と御城印販売場所

スタンプ設置場所:1.福井県庁舎・1階受付
          ※開庁時間・・・8:30 ~ 17:15
          ※閉庁日・・・土曜日、日曜日、祝日
         2.福井県庁舎・守衛所
          ※開庁時間・・・8:30 ~ 17:15
          ※福井県庁舎が閉庁している時のみ。
御城印販売場所:福井市立郷土歴史博物館

         ※営業時間・・・3月~11月5日 → 9:00 ~ 18:30
                 11月6日~2月 → 9:00 ~ 16:30
         ※休館日・・・年末年始

アクセス

公共交通機関(駅)

① 福井駅 → 現地(高田城址公園:ゴール)
 ・「徒歩」で約10分

公共交通機関(空港)

① 福井空港 → 春江駅
 ・「徒歩」で約30分
② 春江駅 → 福井駅
 ・「列車」で約1分
③ 福井駅 → 現地(ゴール)
 ・「徒歩」で約10分

自家用車

① 福井IC → 現地(ゴール)
  ・高速道路を降りてから、約15分

終わりに

あれから、約3年ほど経ちました。
高田城・松井秀喜ベースボールミュージアムと2箇所行ったのに加え、長距離の移動だったので
着いた頃には夕方になっていました。

また、10月中旬過ぎに訪れたので日没まで短かく
今回は、「本丸跡」のみ散策しました。

幸い、「本丸跡」はそこまで広くないので散策しやすく、それでいて見どころも多かったので、
写真撮影がスムーズにできました。

なお、長期の旅行ですので、次の日も違う場所に行っています。
それについては明後日記事にして投稿します。

どこかのタイミングで行く際は、
「本丸跡」以外も散策しようと思います。

・・・さて、今日はここまで。
次回も、お楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました