久留米城
【続名城:No.183】

九州地方

唐戸市場 の続きとなります。
唐戸市場を散策した後、自家用車に乗り、関門橋を通って九州へ上陸。
そこから、高速道路を通って約1時間30分掛けて行くと・・・。

久留米城に着きました!
近くにあった駐車場に止めて「蜜柑丸跡」から撮影し始めました。

簡単な歴史解説

室町時代後期~安土桃山時代(築城と寝返り)

1504年から1521年の間に、この地域の土豪が
「篠原城」として築いたのが始まりと言われています。

その後、何者かによって修築が行われ、1573年には
高良山の座主であった良寛の弟にあたる鱗圭が城主となりました。
1578年に耳川の戦いが勃発した際、良寛は大友氏の軍として出陣しましたが、
合戦の最中に鱗圭が龍造寺氏に寝返ります。
それにより、1580年頃に良寛も龍造寺氏に従いますが、
この寝返りで大友氏から怒りを買われ、
1583年に大友氏の家臣であった立花道雪・高橋紹運によって攻められます。
その後、主従先の龍造寺氏と大友氏は衝突しますが、
1585年に起きた筒川・祇園原の合戦にて龍造寺氏が大敗したことで
鱗圭らも降伏寸前まで追い詰められます。
ですが、直後に立花道雪が病死したことで高橋紹運が陣を払います。
これにより、鱗圭は難を逃れ、今度は島津氏に従うようになりました。

1587年、豊臣秀吉によって九州が平定されると、
大友宗麟の娘婿にあたる小早川秀包が入封します。
そして、城主であった鱗圭を暗殺し城主となりました。
その後、小早川秀包は「笹原城」を「久留米城」と改め、
近世城郭にするために天守や石垣などの大改築を行いましたが、
1600年の関ヶ原の合戦にて西軍として戦ったため、
戦後は改易となりました。

江戸時代(改築と支配者の移り変わり)

小早川秀包の改易後は、田中吉政が筑後国に入封し
柳川城を本城とする柳川藩の藩主となりました。
その際、久留米城は柳川藩の支城となり、
子にあたる田中吉信が城主となりましたが、
1615年の一国一城令によって廃城となりました。

その後、1620年に2代目藩主であった田中忠政は
跡継ぎがいないまま死去してしまったため改易となりました。
そして、幕府によって所領が分割され、翌年の1621年に
「久留米藩」が成立し、有馬豊氏が入封し藩主となりました。
その後、有馬豊氏は久留米城の大修築を始めましたが、
荒れ果てていたのもあり作業は困難を極め、
1691年に4代目藩主・有馬頼元の代になって
修築が終わり完成を迎えました。

そして、明治維新を迎えるまで久留米藩の藩庁として機能し、
有馬氏の居城にもなりました。

現代まで

1871年の廃藩置県によって廃城となり、
陸軍省の管轄下に置かれました。
そして、1873年の廃城令により一部の門や石垣を除いて
建造物が解体されました。

その後、1879年に本丸御殿があった場所に篠山神社が建てられ、
1960年には石橋正二郎によって冠木御門に
自動車用のスロープが整備され、
本丸内に「有馬記念館」と「東郷記念館」が開館しました。
そして、1983年に「久留米城跡」として県の史跡に指定されました。

本丸跡には篠山神社のほかに井戸跡や櫓跡も残っており、
見学や散策することができます。
また、篠山神社の近くにある「有馬記念館」では
久留米の歴史や文化に関する資料などが展示されており、
神社も含め多くの観光客が訪れています。

他の写真

近くにあった階段を登ってすぐの場所に「月見櫓跡」に着きました。
現在ではベンチが設置されており、そこから久留米の景色を楽しむことができます。

久留米城の「本丸跡」に着きました。
現在では、1877年に創祀された「篠山神社」が建っており、
この近くになる社務所にてスタンプを押しました。

奥へ行ってみると、「篠山神社」の本殿が外側から見えました。
なお、撮影した場所の近くに本丸御殿があったそうです。

その後、そのまま道なりに進んでいくと「艮櫓跡」に着きました。
こちらも「月見櫓跡」と同様にベンチがあり、そこから久留米大学の運動場が見えました。

その後、「乾櫓跡」に向かって歩いて行く途中で「大井戸」に着きました。
久留米城には城内に多くの井戸がありましたが、現在では
この「大井戸」を含めて2つしか残っていないそうです。

その後、さらに進んでいくと「乾櫓跡」にたどり着きました。
こちらも先ほどの櫓跡と同様にベンチがあり、そこから筑後川を眺めることができました。

帰る際、せっかく来たので「冠木御門跡」から出ました。
現在ではスロープになっており、歩きやすくなっています。

その後、「冠木御門跡」から出て右側に行くと
「太鼓櫓跡」が見える「水堀」に着きました。
この角度で見てみると、石垣が立派で見応えがありました。

その後、帰る道中にも「水堀」がありました。
こちらは道路などで埋め立てられたのもあり、こじんまりとしていました。
なお、右にある石垣の上には「巽櫓跡」があります。

スタンプ設置場所と御城印販売場所

スタンプ設置場所:1.篠山神社・社務所
         2.有馬記念館   
御城印販売場所:篠山神社・社務所

アクセス

交通機関①:1.東京駅 → 久留米駅
      「新幹線」で約5時間10分
      2.久留米駅 → 現地
      「徒歩」で約20分

交通機関②:1.羽田空港→ 福岡空港駅
      「飛行機」と「徒歩」で約2時間10分
      2.福岡空港駅 → 博多駅
      「電車」で約5分
      3.博多駅 → 久留米駅
      「新幹線」で約20分
      4.久留米駅 → 現地
      「徒歩」で約20分

終わりに

あれから、約1年ほど経ちました。
午前中に唐戸市場を散策していたのに加え
お盆休みによる渋滞もあったので、
着いた頃には夕方になっていました。

幸い、夏真っ盛りなのもあって日が沈むまでに
時間があったので、ゆっくり散策することができました。

ただ、夕方でもやはり暑かったです。
城自体はそこまで広くないので散策しやすかったのですが、
移動の疲れもあってすぐにバテてしまいましたw

なお、長期の旅行ですので、次の日も違う場所に行っています。
それについては明日記事にして投稿します。

どこかのタイミングで行く際は、
もっと涼しい時期に行きます。

・・・さて、今日はここまで。
次回も、お楽しみに!

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